ずっと動けないでいる僕を横目に世界は急ぎ足で通り過ぎるんだ
7/9から2ヶ月が経った。
私はまだ受け入れられないのだろうか。
そこにすばるがいない事に違和感も感じなければ、彼の面影を見るわけでもない。
6人を見ても、彼の声が聞こえない音を聞いても涙も出ない。
あの時、暗闇に引きずり込まれそうになっていた彼を救ったのは、三馬鹿でエイトだったと私は今でも思ってる。
だから勝手に、彼は一生エイトと共にあるんだと思い込んでいた。
そしてエイトもまた彼を見守ってくれるんだと思い込んでた。
だからあの会見の時私は、すばるは「エイトを捨てたんだ」と思った。
一瞬で彼を嫌いになった。
嫌い、嫌い、大嫌い、エイトを捨てるすばるなん大嫌いだ!
そう思いながらぼろぼろに泣いた。
そう。
本当にそう思った。
心の底からそう思えればきっとよかったんだろう。
私は大嫌いと泣きながら最後まですばるを見つめてた。
訳わかんなくて頭が真っ白になった私にはあの時の大倉の表情と態度がせめてもの救いだった。
プロとしては良くなかったと思う。
だけどあの時の私に必要だったのは物わかりのいいメンバーなんかじゃなかった。
同じように納得できてない、訳わかってない大倉がいてくれたから。
文章でも真っ直ぐな言葉で話してくれる大倉がいてくれたから救われた。
これから一人で歌うすばるを見て何を想うのだろう。
まだ一歩も動けないでいる私には先の事なんて全く見当もつかない。
戻ることも進むこともできないでいつまでここにいればいいんだろう。
まだもう少し、並んだ笑顔を見ていたかったな。